G-SIX:軒はアルポリックとアルミ押出材
銀座って素敵な街ですよね。
いろんな建築家が素敵な設計をしています。
その中でもG-SIXは谷口吉生が手がけた商業ビル(外観)ということで、
建築家としては興味があるところです。
今回の注目点は軒。
夜になると周囲の色鮮やかな光を鈍く反射するあの軒です。
綺麗ですよね。
構成としては、
ステンレスに見える面材はアルポリック。
アルポリックとは三菱樹脂マテリアルが販売するアルミ複合板です。
薄いアルミで樹脂をサンドイッチすることで、面の強度と平滑性を出し、安価にアルミを使うことができる、という素材です。
色は三菱のメーカー色なので、日塗工の番号では指定できません。
そのアルポリックがアルポリック/fr SCMというステンレスの複合板を作りました。
コストバランスと重量を考えてのことだと思います。
アルポリックの比重はアルミとほぼ一緒なので、
SUS=7.8 AL=2.7 ALP=2.5
でやっぱりSUSに比べると軽い。軒に使うのですから、軽い方が断然いいですよね。
それを収めるのがアルミの押出材。
この物件用の新規形材だと思います。G-SIXほどのm数があれば、新規形材を起こしてもへっちゃらです。
びっしりと敷地いっぱいにたつあの姿。ストックヤードもないであろうあの現場、大変だっただろうな。
と思いつつ、鹿島のHPを見ると、
1)地下水対策→CRM工法
2)工期短縮→逆打工法
3)ヤード→邪魔なところはあと施工
素晴らしい。